2010/3/28
「太陽光発電 10年で元が取れる、ってホント?」
「何年で元が取れるのだろう?」
太陽光発電を導入する前に疑問に思いますよね?
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我が家では導入してもうすぐ6年になります。
6年前は、「15年で元が取れます」と言われました。
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2009年7月、経産省「買取制度小委員会」のモデルケースによると、
「10年で元が取れる」という試算がなされました。
●3.5kWの太陽光発電システムを導入する。 ・・・・・・・・+ 185万円
●国の支援(補助金+減税)・・・・・・・・・・・・・・・− 約43万円
●自治体の支援(補助金+グリーン電力価値)・・・・・・・− 約20万円
●電気料金節約量(10年間の合計)・・・・・・・・・・・− 約35万円
●新しい売電収入(10年間の合計)・・・・・・・・・・− 約100万円
ただ、試算の内訳を見ると、この結果が
すべての人に当てはまるものでは無いことがわかります。
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1.導入時のシステム価格が、3.5kWで185万円に設定されている
2.国・自治体からの補助金が実態より高く見積もられている
3.発電量と売電収入が、高めに見積もられている
以上の3点を考えてみましょう。
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1.導入時のシステム価格が、3.5kWで185万円に設定されている
3.5kWで185万円というのは新築のケースを考えています。
既築住宅では、新たに工事が必要だったり、屋根の形状を考慮したりするため、
数十万円高いケースが多くなります。
さらに、オール電化でない家の場合は、
電気の節約量も少なく見積もらなければならないでしょう。
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2.国・自治体からの補助金が実態より高く見積もられている
自治体の補助金は現状、全国約3000の自治体のうち500程度しか
実施していません。
(2010年はどうなるか、これから決定されます)
また、補助金の枠が少なく、早期に埋まってしまう所もあります。
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3.発電量と売電収入が、高めに見積もられている
発電量や売電収入に関しては、立地や生活スタイルによって
バラツキが大きいのです。
だいたい1kWhのシステムにつき、年間1000kWhの発電が
できるとされています。
この試算はそのうち6割を余剰電力として売電できるという前提です。
家によっては、日照の問題もあるでしょう。
また、南向きの屋根が広くて、太陽光パネルを全て南向きに設置できれば
問題ありませんが、我が家のように東西の屋根に振り分ければ、
発電効率が悪くなります。
余剰電力の売電についても、
昼間、家に人がいない家庭であれば、発電した電気の多くを売ることが
出来ますが、家で仕事をしていたりする場合、発電した電気を消費すれば、
その分の売電量は少なくなります。
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このように、家の状況・生活スタイルによって、何年で元が取れるかは
変わってきますので、ご注意ください。
「大丈夫ですよ、『10年で元が取れる』って政府が言ってるんですから」
なんていう、悪徳業者の言葉を信じないようにしてくださいね。(^^)
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